子育て、バレエ、兼業……それぞれの業務外の時間
まず、カオナビへの入社経緯と現在の業務内容を教えてください。
前職のゲーム会社で働いた頃に知人を介してカオナビから声をかけてもらったことがきっかけで、2015年に入社しました。BtoBのサービスを扱う会社は初めてだったので、最初は「お堅いのかな?」と思っていましたが、実際に働き始めるとフランクな社風だと思いましたね。

プロダクト本部サービス開発部
部長 VPoE
福田 健大学卒業後、エンジニアとしてITベンチャーに入社。その後、大手ゲーム会社にてエンジニアやPMなどを経て、2015年2月に㈱カオナビへ入社。
現在はサービス開発部の部長兼VPoEとして、組織や予算に関わる業務を幅広く担当しています。兼業をしているので、今日はその話ができればと思います。
自分は新卒で大手通信会社に入社し、販売パートナー向けの営業や管理にはじまり、BtoB・BtoCのサービス開発を担当してきました。サービスを通じて企業の変革に携わる業務にやりがいを感じ、事業内容に共感したカオナビに2020年1月に転職しました。大手からベンチャーへの転職は不安もありましたが、教育体制が整っていて、思ったよりもしっかりしている会社だなという印象を受けましたね。

アカウント本部営業戦略部パートナーセールスグループ
河村 圭介大手通信会社に新卒で入社。販売代理店の営業担当として、販売促進・人材育成・経営計画の作成に従事。2020年1月に㈱カオナビへ入社。現在は様々なパートナー様との連携・拡大に向けたアライアンス業務に従事。
現在はパートナーセールスグループのメンバーとして、営業パートナーの獲得に向けた施策の推進や、パートナーの育成を担当しています。転職前に生まれた2歳の子どもに加え、最近双子が生まれたので、子育て中心の生活を送っています。
私は新卒で人材系企業に入社しました。法人営業からエンジニアに職種変更し、開発を担当しましたが、実際にやってみるとエンジニアの仕事は肌に合わないとわかったんです(笑)。ただ論理的思考性の高いエンジニアと一緒に働くことに対してはポジティブだったのと、エンジニアはこれから益々必要とされる仕事だと思い、この経験を活かしてエンジニア採用人事を目指しました。そこでカオナビに出会い、今年の1月に入社しました。
カオナビは平均残業時間が少ないと聞き、「人間関係を築く時間がないのでは?ドライなのでは?」と思っていたのですが、入ってみるといざという時はちゃんと協力し合える、人間味のある組織で安心しました。業務外の時間は、子どもの頃からずっと続けているバレエのレッスンに通っています。

人材戦略室
山下 裕香IT系人材紹介会社で法人営業として新卒入社。その後、同社内にてエンジニアに職種変更し、オウンドメディアや営業支援システムの開発業務に従事。2021年1月に㈱カオナビへ入社。エンジニア採用やその採用広報などを担当。
現在の皆さんの基本的な勤務時間を教えてもらえますか?
8〜9時に始業して、バレエのある日は17時に、ない日は18時〜19時に帰宅しています。
私は8時半〜9時に出勤して、遅くとも18時には上がっていますね。
自分は9時半に出勤して18時半に終える日が多いです。朝に兼業の仕事の予定が入ると、10時出社になる日もあります。
残業はかなり少ないようですね。業務外の時間をどのように使っているのか教えてください。
出勤前は、妻が上の子を保育園に送るので、その間に自分が下の2人の面倒を見ています。退勤後はお風呂やご飯、寝かしつけをして、21時頃にようやく自分の時間が持てる感じですね。
カオナビではやるべき業務を終わらせれば早めに上がれますし、現在はリモートワークなので、仕事を終えてそのまま家事に移行できたり、昼休憩にも家事ができたりするのはかなり助かっています。
私は週2日、夜1~2時間バレエのレッスンに通っています。公演が近づくとレッスン日が週4〜5日に増えて、夜10時過ぎまで踊る日もありますね。リハーサルが平日の昼に入ることもあるのですが、カオナビは1日の最低労働時間が4時間なので(注:月の所定労働時間はある)、前もって仕事を計画的に進め、予定を調整すれば自分次第で問題なく参加できます。
出たい公演には出られる環境なので、自分の好きなことと仕事を両立できているのは幸せだなと感じます。

子育てに、趣味のバレエに、業務外の時間の使い方はさまざまですね。福田さんは兼業をしていると聞きました。どのような生活を送っているのでしょうか。
たとえば今朝は9時から10時まで兼業先のミーティングが入っていました。早く終わったので猫の餌を買いに行き、10時にカオナビに出勤。いつも通り18時半には仕事を終えるつもりです。明後日は休憩時間に兼業先とのミーティングが入っています。
カオナビには勤務時間と休憩時間を柔軟に組み合わせて働くことが可能なスイッチワークという制度があるので、平日日中でもカオナビの仕事と兼業先の仕事の時間を細かく切り替えながら働けるのは効率よいですね。
兼業にどんなメリットを感じていますか?
インプットが偏らない点ですね。一つの会社に属しているとどうしても固定観念に縛られがちだと思うのですが、兼業をすると視野が広がるので新たな発見をしやすくなります。その発見がカオナビの仕事に具体的に活きたケースもあります。
例えば、自分は兼業先に少し特殊な立ち位置で入ったので、最初はどのように振る舞うべきか、不明点は誰に質問するべきかがわからず、少し困ってしまったんです。
この経験を通じて、リモートワークでは「あなたは何のためにいるのか」「疑問点は誰に聞けばいいのか」を社員に明示的に伝える重要性を学んだので、カオナビのオンボーディングでは仕組み化してそれを伝えられるよう、エンジニアマネージャーに依頼を出しました。
「ぎゅっと働いて、ぱっと帰る」は、決してラクではない
改めて、皆さんは「ぎゅっと働いて、ぱっと帰る」のカルチャーをどのように解釈していますか?
自由である一方、責任が伴うカルチャーだと理解しています。早く帰れるだけではなく、成果が求められるので。
「効率よく働きなさい」というカルチャーだと思っています。ちなみに、創業間もない頃からこのカルチャーはありました。時流に合わせて取ってつけられたものではなく、経営陣の思想が文化として定着し、それが明文化されたものだと理解しています。
評価基準が明確であることの裏返しだと解釈しています。何で評価されるのか、が明確だからこそ自分のやるべき業務も明確になり、労働時間のコントロールが可能になるのだと思います。
外部の方からは「ラクそう?」といった誤ったイメージを抱かれがちなのも事実です。皆さんはそのような“勘違い”を耳にした経験はありますか?
確かに、採用活動で会う候補者の中には、「残業がほとんどないなんていい会社ですね」と仰る方もいます。そういう方は「早く帰れる」という表面的な事実だけに注目していて、「成果が求められる」という本質まではあまり意識されていない印象があります。
「残業時間が少ないからゆるいんじゃないか」という姿勢で面接を受けに来る候補者の方は、自分で言うのもなんですが特に20代の若手層に多いですね。現職で忙しい方など特に。ですがその自由を得る分、責任が求められることを知ってほしいと思い、コミュニケーションしていますね。
中には、「自分の時間を仕事の時間よりも優先していい」と解釈している人もいました。やるべき仕事を終えて初めてプライベートな時間を確保できるのは、ある意味他の会社と同じだとも思いますよ。
皆さんの仰る通り、短時間で成果を出し続けるのは決して楽ではないと思います。転職時を振り返ってみて、カオナビのカルチャーに自身をフィットさせる上で苦労した経験はありますか?
自分は苦労しましたね。前の会社ではチームメンバーが多かったので、優先順位が曖昧なまま業務を進めていても特に問題にはならなかったのですが、カオナビはメンバー数が限られているので効率よく業務を進める必要があります。だらだらと長時間働くことに慣れてしまっていたので、その点は意識改革が必要でした。

最初は戸惑いもあったのですが、周囲のメンバーが的確なアドバイスをしてくれたおかげで、仕事を効率的に進めるスキルを身につけられたと思います。タスクの優先順位を決めたり、どのタスクに何分かかるかを厳密に計算したり、ミーティングに目的意識を持って望んだりするようになりましたね。
他の皆さんは、「ぎゅっと働いて、ぱっと帰る」ためにどのような工夫をしていますか?
いざというときに周囲の人の協力を得られるように、日頃から“信頼貯金”の積み立てを大切にしています。普段から「これ、やっておきますね!」と先回りして周りのメンバーの力になっておくことで、一人で対応しきれない時にサポートして貰いやすいのではないかと思って……ちょっと打算的ですかね?(笑)
それから、進行上、絶対にレスポンスが必要な場合は、期限管理を相手任せにするのではなく、リマインダーを設定して自分からリマインドするようにしています。
山下さんとは採用関係で頻繁にやり取りをするのですが、細かいタスクも必ずリマインドしてくれるので助かっています。連絡をもらった日がたまたま自分の休暇だったりすると、つい返事を忘れてしまうこともあるので。まぁ、しつこいなと思う時もあるんですけどね……(笑)。おかげで対応漏れを防げていますよ。
ひどい(笑)!!

山下のような若手メンバーも含め、社内全員がリモートワークや(前述の)スイッチワークという手段をうまく活用しながら、仕事を効率的に進めようとしている印象はありますね。
「ゆるく働きたい人」ではなく、「全てに全力投球な人」が合う職場
社員の評価はどのように行なわれているのでしょうか?
カオナビでは、基本的にミッション、バリュー、スキルの三要素で評価しています。ミッションとは、会社の中でコミットメントを求められていることができているか。バリューとは、会社が求めている文化や素養に合った振る舞いができているか。スキルとは、求められる専門性の向上ができているかです。私が所属するプロダクト本部の場合は、グレードや職種によって三要素の比重が変わります。これに転職市場における評価を加味するのが基本的な評価方法です。
評価者である福田さんの目から見て、「ぎゅっと働いて、ぱっと帰る」を実践しながら成果を上げているのはどんな社員ですか?
自己制御ができる人ですかね。時間の管理であったり、今求められていることを論理的に理解して立振舞っている人は、効率のいい働き方ができています。
特にエンジニアの特性的に、技術的好奇心からやりたいことが増える傾向にあるんです。もちろん、多方面の技術に興味があることはエンジニアの素養として大切なのですが、それによって業務効率が落ちてはいけません。大事なのは、時間を切り分けて取り組む意識です。

中には成果を出しきれない状況の人もいると思うのですが、会社としてどのようにサポートしているのでしょうか。
伸び悩んでいる人にはマネジメント層が対話を通し、どうすれば壁を乗り越えられるかをアドバイスをします。エンジニアの場合はEMがそういった問題を専門的な立ち位置でフォローアップしています。
また、昨年(2020年入社)の新入社員に新卒研修の一環で作ってもらった「生産性見える化ツール」から得られるデータを四半期に一回展開しています。それ自体は組織の生産性を測る指標ですが、そこから自身の生産性改善につなげてもらえばと思っています。
また、成果が求められるのは事実ですが、成果を出すための支援体制も整っています。入社後すぐに活躍できなかったら終わりというわけではないので、必要に応じて制度やツールの力を借りつつ成長していってほしいですね。
最後の質問です。「ぎゅっと働いて、ぱっと帰る」のカルチャーが浸透しているカオナビは、どんな人に合うと思いますか?
「ロジカルな会話ができる会社で働きたい」「ちゃんと成果を見て評価してほしい」と思っている人には、かなりフィットするのではないでしょうか。世の中には上司のこだわりや、不条理なしきたりによって無駄な残業を強いられる人もいると思いますが、うちでは絶対にそういうことはありません。
カオナビで挑戦したい目標がある方ですね。「ぎゅっと働いて、ぱっと帰る」は、業務の質を上げ、社員の自己実現を応援するカルチャーでもあります。個人のチャレンジをバックアップする体制は整っているので、興味のある方にはぜひチャレンジしてもらえればと思います。
私がカオナビに合うと思うのは、全てに全力投球な人。「ゆるく働きたい」というよりも、「仕事もプライベートも本気で楽しみたい!」という人です。そういう人がカオナビに入ったら、公私ともに最高に充実した生活を送れると思います。

カオナビの採用情報を知りたい方は
編集後記
「社内のメンバーから連絡が返ってくるのが早いし、依頼への対応も早い。『ぎゅっと働いて、ぱっと帰る』が、自分のためだけでなく相互的に体現されているのを感じた」と、入社時を振り返って話してくれた山下さん。改めて会社全体に浸透していることが、3人へのインタビューを通じて浮かび上がってきました。
そんな働き方、生き方を実現するためには、日頃から効率的に仕事を進める意識が大切。そして、それは決して簡単なものではないということも、3人の話に共通していました。ビジネスパーソンとして成長したい。プライベートも充実させて人生を楽しみたい。『ぎゅっと働いて、ぱっと帰る』は、そのどちらも実現させたい、エネルギー溢れる人たちの共感をよぶカルチャーなのだと感じました。