兼業で開発の裏側に触れる。経験値を積みながらWhyを追求するPdMへの挑戦

Interviewee

新田 聡美

2023.2.8

従業員向けの機能を開発するサービス開発部Employeeグループ。そこに所属する新田さんは、入社直後は「クリエイティブマップ」というユニークな機能のPdMを担当していました。

カオナビのバリューや機能開発に至った思想を理解してほしいと前任者からプロジェクトを託されました。PdMとしての自分をどう活かせるか…。転職のきっかけや、カオナビでのチーム体制、今後の機能開発について語っていただきました。

より顧客の課題を解決できるBtoBへ転職し、Whyを語れるPdMに

現在の業務内容を教えてください。

新田

私が所属するEmployeeグループでは、導入担当者だけではなく、従業員の方々に使っていただく機能の開発を行っています。

そのなかで、PdMとして新機能の企画、要件定義から開発の進行管理など、「カオナビ」の機能をリリースまでコミットして進めていく役割を担っています。

プロダクト本部サービス開発部
Employeeグループ
新田 聡美
社会人向けの教育コンテンツ動画を配信しているサービスで、モバイルアプリのPdMを担当し、その後カオナビに2022年に入社。Employeeグループに所属し、従業員向けの機能開発のPdMを担当。

前職でもPdMを担当されていたんですか?

新田

はい、前職では社会人向けの教育コンテンツ動画を配信しているサービスで、モバイルアプリのPdMを担当していました。PCでの視聴が多かったサービスだったのですが、モバイルでの視聴も増えており、アプリも改善していこうということでリニューアル案件などを進めていました。

BtoCからBtoBへ転職されたのですね。なぜカオナビを選んだのでしょうか。

新田

前職のBtoC企業で働いていたときは、顧客の課題解決というよりは、こういうサービスがあったらいいよねということが多くありました。自分としては、サービスを通じてもっと深い課題感をサポートすることに関わりたい思いがあって。BtoBのほうが、より困っている人を助けられるのではと感じ、まずはBtoBサービスを展開する企業を中心に転職活動をしました。

そのなかでカオナビは、顧客の課題解決をやりつつも、プロダクトアウト思考で顧客の潜在的なニーズへのアプローチもやっていて、すごく面白い会社だと思いました。

あとは、Whyを語れるPdMになりたいと思っていたんです。前職でアプリのリニューアル案件をやっていたとお話しましたが、それが言語を置き換えるプロジェクトでした。ただ、なぜこのタイミングでやらなければいけないかというWhyを語れるところまで行けていなかったんです。

そういうモヤモヤを採用面接でお話ししたら、お会いした皆さんが「ちゃんとWhyを理解した上で進めたほうがいいよね」という考え方だったんです。カオナビのバリューに、仮説思考やオーナーシップがありますが、それが自分にもすんなり入ってきて、カオナビの風土やカルチャー、一緒に働く人に全く違和感がなく、ここで働けるなっていう確信を持てたので、入社を決めました。

チームで一つの機能を作りあげる。入社直後でも裁量を持って働けるカオナビの開発体制

入社されてからどのような機能を担当されたのでしょうか?

新田

直近だと「クリエイティブマップ」を担当していました。オンラインのホワイトボードで、「カオナビ」上にあるデータや顔写真を自由に配置して、イメージをシェアできるチーム構築の最適化のためのツールです。

これはプロダクトアウトの考えのもと企画されました。顧客のニーズよりは、こちら側で、「こういう機能があったほうがタレントマネジメントってうまくいくよね!」っていうことを定義して、機能に落とし込んでいきました。

クリエイティブマップは企画から携わられたのですか。

新田

元々、VPoEの福田さんが企画をされていて、初期リリースの直前ぐらいに私が入社をして、引き継ぎました。ただ、業務の引き継ぎというよりは、「こういう考え方や思想で企画した機能だから、そこを理解して自分で考えて進めてみて」という感じで。決まったものを進めるのではなく、カオナビのバリューとクリエイティブマップの思想を理解しながら、ゼロベースで考えていきました。

もともとあったロードマップを少し組み換えたりと、きちんと理由を論理的に説明して、納得してもらえれば、入社すぐでも意思決定に関われたので、思っていた以上に裁量が大きいと感じましたね。

転職のきっかけでもあったWhyを追求できる環境ですね。

新田

はい、すごく感じています。一方で、「〜〜ことをやりたい」と提案すると、なぜすべきかをしっかり突っ込まれるので、自分のなかでもしっかり整理して答えておけるようにしなければならないです。それがまたバリューや思想の理解にもつながって、すごくありがたいと思いました。

入社後、ご自身の変化は感じられますか?

新田

責任感を持ちながらも、チームのメンバーに頼れるようになりました。もともとPdMとしてのキャリアのスタートは、カスタマーサクセスのような動きのなかで顧客からヒアリングして、それをエンジニアにフィードバックすることでした。そこから開発知識を独学で身につけたので、エンジニアのバックグランドがないと少しコンプレックスに感じていたんです。

この部分をプロダクト本部長の草亭さんが「仕事を進めるうえで、自分でキャッチアップして学ぶ姿勢を持っているね。だからこそ、エンジニアのバックグラウンドがなかったとしても安心して任せられる」と言ってくださり、「これからはチームで成果を出してほしい」とも言われました。実際に、開発知識が足りなくても、周りにプロがいるので、自分はここで責任を取るので、ここの部分はサポートしてほしいというコミュニケーションができています。職種にとらわれずお互いに苦手なところをチームで補っていこうというスタンスで、心理的安全性がとても高く、自信を持って仕事を進められるようになりました。

バックエンド開発の兼業でPdMの経験を広げる。

入社直後から兼業をされていたとお伺いしました。

新田

はい、面接のときに兼業推奨しているとお伺いし、兼業を通じてPdMとして色々な経験をしておくのは、自分のスキルアップにも繋がるなと思いました。すると、ちょうどタクシー業界のDXをおこなっている企業で副業募集をしていたので応募しました。

「カオナビ」では顧客に見える操作の企画に携わっていますが、兼業では、顧客から見えない側の機能を担当していました。様々な機材が繋がる IoTサービスで、よりバックエンド側に携わることができました。

「カオナビ」の業務にどういう影響がありました?

新田

裏側のハードディスクを扱うことで、どこに繋がってどういう動作をするというシステムの基盤をより深く理解できました。「カオナビ」でも、何かを開発するときにエンジニアの言っていることへの理解が早くなったという実感があります。

あとは兼業先では、すごく重厚なPRD(プロダクト要求仕様書)を作っているんですね。どういう観点でPRDを作っているのかを学べたので、「カオナビ」でも活かしていきたいと思っています。

今後のチャレンジを教えてください。

新田

今後はもう少し幅を広げて、従業員の方々が定期的にアクセスする仕組みを作っていきたいです。

人事業務を効率化するだけでなく、導入企業が全社的に活用されると、「カオナビ」を使う価値もあがると思っています。まずは人事の方が「カオナビ」を活用することで、個々のデータが更新されていく、さらに従業員もアクセスして自分のデータを更新してくれれば、その人のキャリアの必要な情報がたまっていく。結果的にタレントマネジメントがしやくなるところまでもっていくことが次にチャンレンジしていきたいことです。

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