裁量と挑戦が人を育てる。PdMとして成長できるカオナビの土壌とは

Interviewee

安宅 啓

土井 航太

2025.9.17

プロジェクトリードやディレクターから、マネージャーやプロダクトマネージャー(PdM)として新たな役割に挑み、プロダクトを通じて事業成長に貢献していく──カオナビでは、そんなキャリアプランを描く土台が整っています。

今回は、ディレクターからマネージャーへとステップアップし業務の幅を広げている土井航太さんと、プロダクト部門の組織づくりを担う安宅啓さんにお話を伺いました。カオナビならではのPdMの働きかたやキャリアの広がり、顧客との近い距離感で得られる学びややりがいについて深掘りします。

お客様と近い距離感で開発ができ、PdMとして切磋琢磨できる環境がある

まずはお二人のカオナビでの業務内容や役割について教えてください。

安宅

私がカオナビに入社したのは2023年8月です。当初はディレクター職でしたが、2023年11月からはマネージャーに、2024年4月からは部長に就任しました。入社当初はモバイルアプリの企画や開発ディレクションを担当していましたが、現在はディレクター業務から離れ、本部内の組織運営の改善や採用活動や予算管理などを担当しています。

プロダクトデベロップメント本部
サービスデザイン部 部長
安宅 啓
Webサービス企業にてディレクターとしてキャリアを始め、事業責任者としてtoCサービスの立ち上げを経験。2023年8月に株式会社カオナビに入社。現在はサービスデザイン部部長として、プロダクト部門の予算策定や採用活動などの組織づくりを担当。

土井

2023年4月に入社し、新規プロダクトの立ち上げからグロースまで幅広く携わってきました。現在は「カオナビ」のスキル管理機能を担当するチームのディレクションや、評価機能「スマートレビュー」の戦略にも関与しています。マネージャーとしてチームメンバーのピープルマネジメントにも挑戦中です。

前職では主にディレクター職で、マネジメント経験はありませんでした。カオナビ入社時もディレクターとしての採用でしたが、入社時から「将来的にはマネージャー業務にも挑戦したい」と希望していました。

なぜマネージャー業務に挑戦したいと思われたのですか?

土井

自分がマネージャーに向いているかチャレンジしてみたかったのが理由です。開発を進めるにはマネジメント視点も重要なので、スキルを磨く必要があると感じていました。プロジェクトマネージャー(PjM)やプロダクトマネージャー(PdM)としての業務は、これまでの経験とも繋がっており、自然な流れで取り組めています。

お二人がカオナビを転職先に選んだ理由を教えてください。

安宅

事業領域に興味を持てたことが大きかったです。働きやすい環境が自分の希望条件に合っていたのも選んだ理由の1つですが、最終的な決め手は面談時に感じた社員との相性でした。皆さん顧客志向でプロダクト開発を推進する熱量が高く、この人たちとなら一緒にプロダクト開発やサービス運営をやっていけそうだと感じたんです。実際に入社後もその印象にギャップはなく、働きがいを感じています。

そういった経験がありますので、カオナビに興味を持たれた方には、ぜひ一度カジュアル面談で雰囲気を体感してほしいです。

カジュアル面談応募はこちら

土井

私は1つのプロダクトを300人規模で開発している点に惹かれました。前職は50人以下だったため、よりスケールの大きな環境で学びたいと考えていたのです。

カオナビには複数のPdMやディレクターが在籍しており、切磋琢磨できる環境があります。スペシャリストやエキスパートといった専門性の高い人からも刺激を受けられます。お客様との距離も近く、チーム全体で「プロダクトの価値を高める」ことを目指して協力し合っている雰囲気に魅力を感じて、カオナビを選びました。

プロダクトデベロップメント本部
サービスデザイン部 Strategy5グループ マネージャー
土井 航太
新卒でヘルスケア領域のWebサービス会社に入社し、プロジェクトマネージャーとしてのキャリアをスタート。2023年4月にカオナビ入社後は、「カオナビ」新機能の立ち上げからグロースまで幅広く担当。現在はスキル管理機能チームのディレクションやピープルマネジメント、評価機能「スマートレビュー」の戦略企画などに携わる。

「やります」と手を挙げた人にはチャンスが巡ってくる

安宅さんから見て、土井さんの印象はいかがですか?

安宅

入社当初は先輩ディレクターと並走する形で、スキル管理機能のデリバリーを担当し、周囲の信頼を得ていました。土井さんは企画領域でも中長期的な視点を持って提案でき、論理的な説明力も高いです。だからこそ、より高度な業務を任せられると判断して、マネージャー業務を依頼しました。さらに、「カオナビ」の中でも利用者が多い評価機能のロードマップ策定についても依頼しています。セールスやカスタマーサクセス・サポート部門との連携力もあり、ステークホルダーからの評価も高く、信頼しています。

土井さんは実際にディレクターやマネージャーとしての業務に取り組んでみて、いかがですか?

土井

最初は先輩と伴走しながら業務を進め、徐々に理解を深めて業務の幅を広げられたのが良かったと感じています。中でも、スキル管理機能の開発で、ベータ版を提供してお客様のフィードバックをもとに改善を重ね、正式ローンチに繋げられた経験は印象に残っています。

当初は『このプロジェクトはなぜ必要なのか』という背景を伝えることや、トライアルという形で提供して使ってくださるお客様を探すのにも苦労しました。開発部門もフロント部門も、そしてお客様も、皆で「良いプロダクトを作ろう」という共通意識があったからこそ、実現できたことだと思います。その経験のおかげで、プロダクトの方向性を考える視点も養えました。

土井さんはカオナビに入社してからの2年間で業務の幅を広げてこられましたが、新しい領域にチャレンジすることに対して不安はありませんでしたか?

土井

不安は常にあります。マネジメントの役割も増え、プロダクト領域も広がっています。新しいことに挑むには責任も伴いますし、「応えられる力が自分にあるのか」と不安を感じる場面もあります。でも、カオナビには支えてくれる仲間や、挑戦を後押ししてくれる上司がいます。だからこそ一歩踏み出せるのだと思います。

カオナビでは、PdM同士で得意・不得意を補い合える土台が整っています。デリバリーが得意な人、ディスカバリーが得意な人などさまざまなメンバーがいて、それぞれの強みを活かしながら学び合える環境があります。だからこそ、自分の幅を広げたいと思えるし、不安があっても「やってみよう」と思えるのかもしれません。

カオナビでのキャリア形成の魅力や特徴について教えてください。

安宅

カオナビでは「やります」と手を挙げた人には、入社歴に関係無く裁量がどんどん与えられます。実績を積み重ねていけば業務の幅を広げられますし、プロダクトの成長のためにチームの人を増やしたい、組織を変えたいといった提案を歓迎しています。

挑戦を応援する文化もありますし、カオナビは一人ひとりのやりたいことを後押ししてくれる会社だと思います。今後入社される人にもどんどん新しいことに挑戦して、カオナビの未来を切り開いてもらいたいですね。

裁量高く任される、挑戦ができるというと、これからキャリアを形成していきたいと考えている人にとっても魅力的ですよね。土井さんにとって、カオナビでPdMとして働く魅力はどういったところにあると思われますか?

土井

特に印象的なのは、お客様との距離の近さです。カオナビでは、開発部門が直接お客様と接する機会がとても多いんです。ユーザー会やセミナーなどのイベントは頻繁に開催していますし、お客様のニーズや業務フローを把握するために顧客インタビューを行うこともあります。フロント部門にお願いすればすぐにお客様にアポを取って、直接ヒアリングする機会を作ってくれるようなスピード感もあります。

セールスやカスタマーサクセス・サポート部門から要望が集まってくる仕組みもありますし、そういった声をSlackなどで共有する文化もあります。PdMとしては、どの方向にプロダクトを進めていくべきかという判断材料が豊富に揃っている点は、大きな魅力だと感じます。

要望の背景に向き合い、真の課題を見極めることがPdMの役割

カオナビでは社内外に関わらず、コミュニケーションを大切にしている印象があります。

土井

そうですね。開発側も営業やCSと話す機会が多く、機能の方向性についてレビューを受けることも定期的にあります。公開後に「イメージと違う」とならないよう、認識のズレを減らす社内フィードバックの文化が根付いています。

安宅

カオナビはリモート前提の働きかたなので、社内コミュニケーションにおいても自分から情報を取りに行く姿勢が求められます。「オーナーシップを持つ」をバリューに掲げている通り、主体的に動き、積極的にコミュニケーションを取れる人が活躍しています。

お客様との接点として、イベントも頻繁に開催されているそうですね。

土井

日頃開催しているのは、法人向けのセミナーや、既存のお客様向けのユーザー会「もくもくラウンジ」などです。オフライン・オンライン含めて、だいたい2週間に1回は直接お客様と会える機会があります。

安宅

数々あるイベントの中でも、年1回の「FACE to FES」は象徴的なイベントです。人事トレンドを学べる講演や、登壇者・参加者との交流の場もあります。この場では、年間の開発ロードマップも公開します。開発部門として「今後これをやります」と宣言する場でもあり、新たなコミュニケーションのきっかけになっています。

土井

ロードマップはPdMが主導しており、PdMの意思を社内外に示す重要な機会にもなっているんです。

参考:FACE to FES’25 ~HRの次の一歩をつくる場所~

大規模なイベントですね!まるでカジュアルな株主総会のようですね。

安宅

そうですね。2025年の「FACE to FES」には大勢の人事・人材マネジメントに関わる方々にご参加いただきました。お客様との信頼関係を深める貴重な場にもなっていると感じます。

顧客インタビューを行っているというお話もありましたが、どのようなお客様にヒアリングをされているのですか?

土井

大きく3つの層に分かれます。1つ目はまだ機能をまったく使っていない、これからお客様になる可能性のあるかた。2つ目は導入後に利用が止まってしまったお客様、3つ目は継続的に活用しているお客様です。たとえば私が評価機能「スマートレビュー」を担当することになった際は、まず業務の全体像や課題感を把握するために、機能を使っていない新規層にヒアリングしました。

一方、以前担当していたスキル管理領域では、既存ユーザーに対して「どこでつまずいたか」「どんな課題を感じているか」を深掘りすることが多かったですね。お客様が持っている課題感や、ご要望の背景に何があるのかを探っていくことが目的でした。

どちらかと言うと、課題を抱えているかたへのヒアリングが多いのですね。

土井

そうですね。より良いプロダクトづくりのためには、「うまくいっていない」ユーザーの声がヒントになると考えています。

お客様からのご要望をそのまま実装しても、完成後に「ちょっと違う」と言われるケースは少なくありません。これはディレクターやPdMが直面しやすい落とし穴です。重要なのは、なぜその要望が出たのか、背景にある課題を理解することです。

要望が多い順に機能を実装するだけで良いなら、プロダクト開発におけるPdMの存在意義は薄れてしまいます。深く考え抜いて「本当に解決すべき課題は何か?」を判断することが、カオナビにおけるPdMの役割であり、面白さでもあると思っています。

安宅

土井さんはその姿勢を徹底していると感じます。お客様の声や、セールスやカスタマーサクセス・サポート部門の意見を尊重しつつ、最終的には「プロダクトとしてどう成長すべきか」という方針を、自ら意思を持って示しています。そこがPdMとしての土井さんの強みだと思います。

そうした考えかたは、どのように身に付けられたのでしょうか?

土井

前職ではお客様と接点を持つ機会が少なかったので、カオナビに入ってから気付いたことが多かったように思います。特にβ版機能をお客様と一緒に育てるような経験を通じて、PdMとしてのスタンスが形成されました。

たとえば、新しい機能を作る際に「こういう機能を作ろうと思うのですが、どうですか?」と聞くのはアンチパターンだと思っているので、避けるようにしています。それよりも、お客様の業務課題や背景を丁寧に掘り下げていくことを意識しています。要望の“数”ではなく、“質”を見極めることが何よりも大切だと実感しています。

再上場を見据え、変革期を迎えるカオナビ

土井さんは、これからどのようなチャレンジをしていきたいですか?

土井

一言で言えば、自信を持って語れる成果を出したいです。これまで機能開発を通して、ユーザーや社内に一定の価値を提供できたという手応えはありますが、今後はより事業インパクトのある成果を出したいと考えています。

また、マネージャーとしては、自分のチームに限らず他チームにも良い影響を与えられるような組織づくりや、開発チームの運営にもより深く関与していきたいです。プロダクト部門がさらに拡大し、チームが増えていく中でも質の高い開発を続けていくには、自分が直接手を動かさなくても、メンバーが自律的に動ける環境を整えることが重要だと感じています。

安宅さんはいかがですか?

安宅

私個人としてのミッションは、プロダクト部門の組織力を高めることです。事業を変化させていくためには、組織の変化・進化が欠かせません。カオナビが掲げる「タレントマネジメントで組織の力を最大化する」というブランドメッセージに沿って、より強い組織をつくっていきたいと考えています。

最後に、企業としての今後の展望について教えてください。

安宅

カオナビは2025年6月のTOBを経て、積極的な投資判断をしやすい体制になりました。現在はそれを踏まえて、事業とプロダクトの方針をブラッシュアップしている最中です。今後は再上場に向け、変革を起こしていくフェーズに入ります。たとえば、「カオナビ」で収集した人材データを活用し、AIによって人の働きかたを変えていくような、新たな価値を中長期的に提供していく構想もあります。

そういった中で求められるのは、主体的に物事を考え、果敢に挑戦して未来を切り開いていく“ゲームチェンジャー”です。これからの時代を勝ち進んでいくためには、日々変化し続ける時代を捉え、新たな価値を創造・提供していくことが求められます。そうした変革を生み出せるかどうかが、今後のカオナビの方向性を定めるカギになるのではないかと思います。

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