日本の基幹産業の意思決定を変える──タレントインテリジェンス™実装に挑む、エンタープライズ最前線

Interviewee

福田 智規

村田 尚哉

吉田 尚人

2026.7.22

単なる「人材データの一元管理」にとどまらず、AIが経営や現場の判断を支援する──。カオナビは今、「タレントインテリジェンス™」の実装を通じて、新たな価値提供に挑戦しています。

第二創業期とも言えるこの変革フェーズにおいて、連結1万人超の大手企業の変革支援の最前線を担うのがエンタープライズビジネス本部です。顧客企業の変化は、やがて日本の主要産業における組織運営や意思決定にも影響を与える可能性があります。

今回は、その挑戦を率いる福田さん、村田さん、吉田さんの3名に、変革のリアルと組織の現在地、そして今このタイミングで参画する面白さを聞きました。

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カオナビが目指す未来の実現に「一気に近づいた」。大企業変革の実装フェーズに踏み出す

「人材データの一元管理」から「AIが経営や現場の意思決定を直接支援するインフラ」への転換について、現場の営業としてどんな風に受け止めましたか?

吉田

「お客様への提供価値やアプローチの仕方が変わる」という印象を持ちました。

正直、これまでの「人材データの一元管理」だけでは、現場を動かす人事担当の方の力量次第になっていた部分もありました。

それが今回新しくAIを活用した「タレントインテリジェンス™」の提供が可能になることで、人事だけでなく、従業員の方々に対してどんな価値を届けられるかを、より具体的に提案できるようになったことが、非常に大きな価値になるのかなと。

エンタープライズビジネス第1本部
第2事業部(金融・IT)
部長
吉田 尚人
新卒で給与計算アウトソーシングベンダーに入社し、大手企業の新規開拓をメインとしたソリューション営業に従事。2020年にカオナビへ入社し、フィールドセールスとして新規セールスを担当。大手企業向けセールスグループのマネジメントを経験し、2025年4月より現職。

福田

これまで我々がやろうとしてきたこと自体は変わっていなくて、それが「実際にどう実現できるのか」がより具体的になったイメージです。

従来の「カオナビ」では、人材データの一元化、可視化に留まってしまっているお客様もいた中で、今後はAI技術によって、これまで十分に人材データを活用しきれていなかったお客様にも価値を届けられるフェーズに入ってきたと感じました。

村田

そうですね。本質は変わらないのだけど、「カオナビ」は本来、人事の方だけでなく現場のマネジメントに使いやすい仕様を大事にして作っているということが、もっとちゃんと届いていくんだろうなと感じています。

さらに今後、カオナビの「AIエージェント」が整っていけば、サービスの価値を訴求しやすくなり、市場における競争優位性も高まるんじゃないかという期待値が湧きましたね。

エンタープライズビジネス第2本部
本部長
村田 尚哉
大手コンタクトセンター企業にて法人営業担当およびオペレーション業務のセンター長を務める。その後、営業・オペレーション・サービス企画部署の部門責任者として従事。2025年にカオナビに入社し、フィールドセールスマネージャーとして営業活動を推進。2026年、エンタープライズビジネス第2本部長に就任。

4年後の再上場を見据えた中で、エンタープライズ部門は「日本の基幹産業の意思決定インフラを創る」というミッションを掲げていますね。

吉田

これを聞いたとき、カオナビが当初から掲げているパーパスの実現に、非常に近づいたなと感じました。

我々エンタープライズビジネス本部が支援しているのは、知名度が高く、規模も大きい企業のお客様ばかりです。その組織運営や人材活用のあり方を変えていくことができれば、「テクノロジーによって個の力から社会の仕様を変える」という未来が現実味を帯びてくるはずです。

村田

これまではパーパスの実現に向けて少しずつ着実に積み上げてきたところが、「一気に加速するな」という感覚がありますよね。それを我々のエンタープライズ部門が支えているからこそ、やりがいがあると思っています。

福田

もちろん、日本の中枢にあるような企業の人事領域における課題解決や、事業自体にインパクトを与えるといったことは、これまでもやれてきた自負はあります。

ただ、今のフェーズではその「幅」がより広がって、カオナビが日本の大企業における人材活用や組織運営のあり方に変化をもたらせる組織に成長しつつあるなと実感しているところです。

エンタープライズビジネス第1本部
本部長
福田 智規
新卒で三菱電機IT関係会社に入社し、ITインフラ・SI領域において、直販・間販・営業戦略など法人営業全般に従事。2019年にカオナビに入社して以来、主に大手企業向け営業に従事し、アカウントセールス組織の構築をリードする。2025年にはエンタープライズビジネス本部長に就任し、事業全体の戦略立案と組織運営を担い、事業の成長をリードする。

「データはある、でも使えていない」という大手企業の壁を「型化」で打破していく

エンタープライズのお客様と接していて、どんな課題を感じますか?

吉田

膨大なデータはある一方で、それらの効果的な活用ができていない現状を感じます。

具体的な例で言うと、人材の評価結果や適性検査などの情報はたくさん蓄積されていながらも、自社における優秀な人材の定義や、離職防止のアプローチが曖昧なケースが多いなと。

福田

大企業の場合は、データはあるけれど、テクノロジーを取り入れた活用方法が「分からない」もしくは「やったことがない」といった点が一番大きいかもしれません。

そこで今は、業界ごとに営業手法や戦略の「型化」を進めています。同業のお客様に「過去にはこういうデータを使ってこういう実績が出ています」と具体的な事例をお見せしながら伴走していくことで、「分からない」「やったことがない」といった“壁”を取っ払っていくように試行錯誤している最中なんです。

型化をすることで「属人的な提案」ではなく、誰が担当してもお客様をリードできる体制を作っているのですね。

吉田

そもそもカオナビには「仕組みを磨き続ける」というバリューがあります。成果を個人に閉じず、再現性のある仕組みに変えていくこと自体が評価される文化です。

そのためエンタープライズでも、お客様ごとの成功事例や学びを蓄積し、業界単位で型化して再現性を高めていく動きが生まれています。

福田

そのうえで、日々4,500社を超えるお客様との取引がある中での成功パターンや、どういう検討を進めてそこに至ったか、検討していく上で課題になった部分がどこで、それをどう解消したかといった実績を抽象化して、型にしていくイメージですね。

「型化」に繋がるような業界の特徴は、例えばどんなものなのでしょうか?

吉田

例えば、金融業界の場合は情報セキュリティが厳しく、会社の風土として、取得した資格や受けた研修の数が昇格の要件になっているケースがあります。

そういったナレッジを「カオナビ」を活用いただいている業界ごとのノウハウとして蓄積し、同業のお客様のご提案やサポートに役立てていく。これが型として社内で共有する際の一部です。

吉田

他にも、メーカーだったら工場勤務の方はオフィスとは働き方が全く異なるので、そこで事例を蓄積し、チーム内で型化していきます。

とはいえ、個々の企業様ごとに攻め方は変えていく必要はあるので、型化するのはあくまでベースとなる部分

その結果、カオナビが大事にしている「顧客よりも顧客のことを考える」姿勢で「他社さんの事例も考慮するとこういうことができるんじゃないですか?」といった一歩先を行くサポートに繋げることができると思っています。

AIによる「インフィニットモデル」の実装が、大企業における社員のキャリア判断にまで大きな変革をもたらす

「インフィニットモデル」の仕組みとは、具体的にどんな状態を指しているのでしょうか?

村田

私たちが目指す『インフィニットモデル』は、AIが現場に伴走し、使うほど組織の知見が蓄積され、次の意思決定に活かされていく仕組みです。

HR SaaSにAIエージェントが組み込まれることで、これまで人事担当者が担っていた分析や判断を、自社データをもとに支援できるようになる。さらに、利用が進むほど組織全体の判断精度も高まっていく。

そんな構想を描いています。

吉田

例えば、社員がキャリアに悩んだ際にAIエージェントへ相談すると、社内外の成功パターンをもとに次のアクション候補が提示される。その実践結果が再び組織知として蓄積され、次の提案精度につながっていく──そんな循環をイメージしています。

サービスとしてかなり革新的な変化かと思いますが、まさにその実装にチャレンジする現場はどんな雰囲気なのでしょうか?

村田

カオナビのメンバーは、タレントマネジメントをもっと実現していくことが社会的意義につながると信じて日々業務を推進しています。メンバー全員に共通しているのは、「プロダクトを通じて顧客価値を届けたい」という思いです。

だからリアルを話すと、組織自体も横断的だったり“全員野球”みたいな泥臭さがあるんだけど、ベースとして「お客様が現場で使いやすいものを作ることに価値がある」と思いながら熱量を持って働いている。そんな感じですね。

福田

泥臭さでいうと、例えば企業内での異動配置をするために、「カオナビ」が組織横断の対話を支援し、適切な人材配置や運営を後押しする場合もあります。

人事と現場での「タレントマネジメント」に対する活用方法のズレや、大企業ならではのヒエラルキーによる軋轢みたいな部分もカオナビを通じて仲介をすることで、離職が減ったとか、事業成長につながったとか、売上が上がったといったところまで叶えることができれば、日本企業全体の成長が見込めるし、結果として世の中を変えることにもなる。

そういった未来のために、一見すると面倒くさそうなことも意思を持って一社ごとにお客様と向き合いながらやっているし、そこが最終的なアウトプットにも直結していると言えると思います。

日本の市場ルールを書き換えるタイミングに、共に挑戦できる醍醐味

エンタープライズビジネス本部にこのタイミングで加わる人は、まずどんな印象を抱くと思いますか?

吉田

率直に「今がまさに色々変えていっている過渡期なんだな」と感じると思います。

これまでのカオナビが「タレントマネジメント」や「データ化」みたいなイメージだとすると、新しい価値提案や営業プロセス、顧客支援のあり方など、何から何まで試行錯誤している、いわゆる「第二創業期」の真っ只中ですね。

とはいえ、先ほど話したように「仕組み化」の文化はすでに出来上がっているので、最近入ったメンバーも、「既存の仕組みを土台に、新しい仕組みに磨いていけばいい」といった印象を受けているように思います。

村田

あとは、変化を柔軟に受け入れられる人が多いことに驚きそうな気がします。

一方でそれがカオナビらしさだなとも思っていて。

変化がありながらもきちんとやりきる力に対して、「こんなに柔軟に対応する人たちがいるんだ」とか「助け合いの精神が強いんだ」っていうところに結構びっくりされるんじゃないかな。

あとは部署を横断しての取り組みも多く、縦割りじゃなくなってきているところは、普通の企業から考えると確かに複雑に見えるかもしれないです。それを当たり前のように協力して進めている今こそ、そんな環境を楽しめる人にとってはものすごくいいフェーズだとは思いますね。

では、このタイミングでカオナビのエンタープライズに飛び込む人が得られる最大の資産は何だと思いますか?

福田

5年後に日本の「エンタープライズ×SaaS」の文脈においてトップになる土台があると思っているので、いわゆるSaaS分野での日本での成功と、エンタープライズ領域での地位を勝ち取る経験が、資産として期待できる部分かなと思います。

もう一つは、HRの領域でAIを実装した成功事例って多分まだないと思うので、「この分野の先行事例を生み出す当事者になれる」みたいなところは、今飛び込む意義になるんじゃないかなと。

村田

そう思います。

他に僕が最近思っているのは、「カオナビ」のようなシステムを提供している会社の人が次のキャリアとして人事部門に入ったら、世の中がもっと良くなるんじゃないかなって。

要はデータを元に人事をしていく発想がちゃんとあって、人の才能の活かし方も分かっている人なわけじゃないですか。そういう意味では、経営企画や人事など、人的資本を扱うポジションにも将来的にはキャリアアップできるような気がしていて。

あとは、カオナビは4,500社の取引があることが武器なので、ステークホルダーをどう巻き込むかという経験は、営業のキャリアとしてくくるのはもったいない。本当に、今のカオナビに飛び込めば、今後様々な職種になれるキャリアを積めると思います

最後に、「自分の戦略で市場の仕様を変えたい」と思っている人に向けて、それぞれメッセージをお願いします。

吉田

AI が出てきたことによって、個々人の生活も働き方もすごく変わっているとは思います。とはいえ、カオナビのようなHRの領域って、結局最後は僕らフロントの営業だったり、サクセス担当者だったりがお客様の背中をちょっと押したり、熱を届けることが重要なんです。

だからこそ、 AI が全てではなく「ラストワンマイルを担う僕らが社会の仕様を変える最後のピースになる」といった熱意に共感いただける方がいらっしゃるのであれば、ぜひジョインいただきたいです。

村田

どれだけテクノロジーが進化しても、最後に相手の本音を引き出し、意思決定を後押しできるのは人だと思っています。

だからこそ、人にしかできない価値を磨きながら、お客様や仲間と向き合うことを楽しめる方と一緒に働きたいです。

福田

今のエンタープライズビジネス本部は、新しい価値をどう市場に実装していくかを形にしているフェーズです。

HR領域の新たな挑戦を通じて、日本の組織や働き方に変化を生み出したい。そんな思いを持ち、自ら変化を起こしたい方とぜひ一緒に挑戦したいと思っています。

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