フルリモートワークでも、ハイパフォーマーでいられる工夫──活躍するマーケターの仕事の流儀

Interviewee

塩見 瞳

2022.2.25

コロナ禍以後、オフィス勤務が必須ではなくなったことで、地方や地元に移住する人も増えています。しかし、会社から遠く離れた地で変わらずハイパフォーマンスを上げ続けられるのかどうかが不安だという方もいるでしょう。

カオナビには、現在フルリモートで活躍しているマーケターがいます。完全リモートワークに移行してからも、変わらずハイパフォーマンスを発揮している塩見 瞳さんに、これまでのキャリア、フルリモートでもハイパフォーマーであるために意識していること、工夫点を聞きました。

経験とスキルを活かせ、“人”にも関われるのがカオナビだった

カオナビに転職された背景についてお聞かせください。

塩見

Webマーケティング関係の仕事で培ったスキルを生かせる転職がいいかなと思っていました。それに加え留学時に、発達障がいの方がどう学校教育で育ってきたのか、人との関わりを育んできたのかといったことを学んだ経験から、人に対する興味も軸として持っていたんです。

帰国後、障がい者を対象とした人材派遣会社やフィランソロピー的な事業会社を見ていたんですが、条件面が折り合わなかったんですよね。また、そもそも私のスキルが生かせる仕事なのか?という疑問もあって。

スキルを生かせて興味に合う領域を探していたときに出会ったのがカオナビでした。

マーケティング本部
Webマーケティンググループ
塩見 瞳
大学卒業後、不動産・金融関係のWebサイトを運営する会社に入社。Webマーケティングやディレクション等を経験し、2019年にカオナビに入社。 オンライン広告周りを中心に、メルマガ作成やSEO記事の作成などにも従事。直近ではカオナビサービスサイトを使い、リード獲得最大化を目指したサイト検証も行っている。

ご自身のスキルを生かせること以外に、魅力に感じた部分はありましたか?

塩見

「ぎゅっと働いてパッと帰る」、つまり働く時間ではなく、生産性と成果にこだわるスタンスに惹かれましたね。また、面接時に「マーケティング本部は飲み会が少なくて、コミュニケーションがあっさりしているよ」と聞いていまして、自分に合いそうな雰囲気だなと魅力に感じていました。

WebサービスもSaaSも、大事にすべきところは同じ

入社後、何かギャップはありましたか?

塩見

面接時に雰囲気を聞けていたこともあり、大きなギャップはありませんでした。意外だったのは、ベンチャーでありながらしっかりと業務分担がなされており、隣の部署の人の動きがやや見えづらいことでしたね。

マーケティングはリードを取る、インサイドセールスはアプローチをする、フィールドセールスは営業・提案に行くといった具合に、セクションがきっちり分かれていて。前職は30人規模の会社で、営業の人のアポイント先や結果まですべて見えちゃうような環境だったんです。それと比べると、カオナビは本当に部署ごとの役割定義や業務分担がしっかりしていて、こんなベンチャーもあるんだ、とびっくりしました。

ただこれは入社当初の話で、今では全社的にSlackを使った情報共有が仕組み化されていることもあり、インサイドセールスやフィールドセールスの人たちが、どんな戦略でどんな施策を実施しているのかしっかりと理解できています。例えば、インサイドセールスの方々からは直近のリード動向や刺さった訴求メッセージ、最近のトレンドを共有してもらっていますし、フィールドセールスの方々からも全受注企業の情報や受注の決め手について共有してもらっています。

カオナビは、そうした情報共有の仕組みも作っただけで終わらず徹底して運用されているため、うまく分業が成立しているんだと感じています。

部署や担当ごとの役割分担と、お互いの意思疎通がきっちりとなされている印象ですね。

塩見さんの前職はWebサービスの事業会社ですが、その経験が今に生きていると思うのはどういったところでしょうか。

塩見

クライアントさんのマーケ支援ではなく、事業会社ならではだなと感じるのは、マーケティング活動以外の、「事業の全体感」を考えられることですね。私たちは事業全体として成長することを考えるので、売上を最大化させないといけません。そのためにマーケターとしてCPA(顧客獲得コスト)を下げることも重要ですが、事業の成長フェーズによっては、何でもかんでもコストを下げればいいわけでもないんです。CPAを下げたところで、売上が伸びていかなければ意味がない。

ですから、事業のビジネスモデルや成長構造をまず頭にきちんと入れておく必要がある。いまどんな戦略で、何を目標にしているのかを理解し、じゃあコストをかけてでもマーケをがんばったほうがいいんだなといった視点を持てるのは、事業会社ならではだと思います。

塩見

例えば、これが代理店になると、コミットするところがCPA(顧客獲得単価)と、ワンイシューになることも多いと思います。これに対し、私たち事業会社は追うべき指数や変数が増える分、難しさとやりがいがある仕事だと思います。

個人的には前職が、クライアントのマーケティング支援を行う代理店ではなく、事業会社ですごく良かったなと思っています。(前職では)自分たちの事業のことを1番よく知っている人間としてマーケティング活動ができていたこともあり、すべての施策が自分事化されている感覚があるんですよね。それはWebサービスからSaaSに移っても変わらないなと思います。

あと、前職で体得できた「数字を追いかける意識」も活かされていますね。マーケターのKPIとして、リード数を追うのは前職も今も変わらないので、施策を数多く打つことを常に意識しています。

塩見さんは、カオナビに入社後、どういった仕事をされてきたのでしょうか。

塩見

入社半年ほどはオンライン広告と関連業務を担当していました。一時期は一人で広告運用の全てを担当していましたね。その後、広告に伴うメルマガを作ったり、広告以外の領域をもっとやりたいという思いからSEOで流入を増やす施策にも参加しました。

直近では、リードを取る目的のサービスサイトで、いかにリード数を最大化させられるかという検証施策にも携わっています。

リモートワークでハイパフォーマーである秘訣

塩見さんは2020年の冬からフルリモートワークで働いています。社内でも先駆け的な存在でしたが、決めたときには不安はなかったのでしょうか。

塩見

なかったですね。業務上、そんなに不便に感じることがなかったのもありますし、周りの方たちが快く送り出してくださったので。

ほぼ出社必須な業務はないとはいえ、契約書業務など、どうしても出社しなければできない仕事もあるんです。そうしたときに部内の方が「いいよ、私が出社してやっておくね」と言って助けてくださるのが本当にありがたいなと思っています。

カオナビでは仕事を属人化させず、仕組み化させています。そこが活きたという感じでしょうか。

塩見

そうですね。「仕組み化」というカルチャー自体が、リモートでの働きやすさを促進してくれていると思います。Webマーケティンググループだけではなく、カオナビ全体としてConfluenceの社内wikiに、定型化された業務内容や、みんながよく使うツールの使用法については、“マニュアルを作るのが当然”になっています。みんなが自主的にどんどんマニュアルを作っていくので、日に日に充実していくんですよね。

リモートワークでもハイパフォーマンスを出すために、何か意識されていることはありますか?

塩見

率直なコミュニケーションですね。きちんと言葉にして話すこと。「裏表なく伝えますね」という前提をしっかりと相手にも共有し、率直に伝える、自己開示することが大切だと思います。マーケティング本部には社会人歴も長く、経験豊富な先輩方が多いこともあって、「少し相談させてください」といったお願いにもフランクに対応していただけます。逆説的ですが、そうしたお願いを聞いていただける先輩やメンバーに囲まれているからこそ、私も思ったことを率直に言えているんだと思います。

塩見

他には、リモートでは顔を合わせることがないので、待つのではなく自分から伝えにいく努力が必要です。その際には、テキストコミュニケーションにおける工夫も大切ですね。要約や箇条書きなど、文章でいかにわかりやすく伝えるかを意識しています。

コロナ禍でリモートワークする社員が増えてからは、より一層Slack上でのコミュニケーションが増えました。カオナビのSlackは全てオープンになっていますから、それによって、色んなSlack上でのやりとりが見られます。どこでどんな議論があったのか、どんな風に他部署とうまく連携しているのか。そうした先輩社員やメンバーのみなさんの仕事の進め方やテキストコミュニケーションの方法から、私自身もリモートに適したコミュニケーションの仕方を日々学ばせてもらっていますね。

リモートワークを選んだことで、何かデメリットはありますか?

塩見

最近感じたのは、退職される方に直接お礼を言えないことですね。しっかりと感謝を伝えることができず、すごく悲しいな、会いに行きたいなと思いました。でも、業務そのものでのデメリットはありませんね。

同僚やチームメンバーと離れていることで、人間関係への不安はないですか?

塩見

そこは、覚悟の上でやるしかないと思います。同僚と離れて暮らすのは仕方がないことですからね。業務上ではZoomやSlackがあるので、とにかく自分から話に行く。努力をする。あとは、住んでいる土地で自分のコミュニティや居場所を作り、バランスを取れれば問題ないかなと思います。

リモートでもハイパフォーマーである塩見さんが、仕事面で意識していることは何ですか?

塩見

「施策の数を打つこと」ですね。Webマーケターならではだと思うんですけど、半期で100個の施策を打とうと目標を立てて実行したりしています。

マーケターには仮説検証を繰り返す能力が必要ですし、その上で精度を高めていく必要がある。精度が高められたら、スピードを上げていくことで「最強」になれる。そのための最初の一歩として、数を打つのが重要だと思います。

「最強」ってかっこいいですね!そんな高い目標を持つ塩見さんにとって、カオナビでマーケティングをする魅力は何でしょうか。

塩見

まず、良いプロダクトだということですね。タレントマネジメントの市場がまだ立ち上がりフェーズである、という意味では難しさもあるプロダクトですが、柔軟性やカスタマイズ性が非常に高い。どのような会社にも提案でき、使える可能性を秘めているのが特徴だと思います。

また、すでに実績があるサービスですから、マーケターとして「これだけのお客様事例や導入実績がある」と言い切れるため、新規顧客獲得に響くマーケティング施策が考えやすい、といった利点もありますね。

一方で、難しいなと感じているのは、お客様に具体的なイメージを持っていただくことです。「社員の個性を可視化します」「人事評価を効率化できます」と言っても、それがどういう状態なのかがいまいちイメージしづらい。ここはこれからも、マーケターとして、カオナビ全体として、突き詰めていかなければと思っている部分です。

仮説の精度が50%だとしても、まずは動ける人がいい

今後の展望をお聞かせください。

塩見

具体的に「こうなりたい」というのはまだないんです。ただ、カオナビの中で、自分のできる領域を広げていきたいとは思っています。

カオナビは上場企業ですが、ひとりの裁量はかなり大きいんです。それこそ、私の前職である30人規模の会社と変わらない、と思えるレベルに。でも、きちんと「仕組み化」が徹底されているので、カオスではない。これまでの土台を活かしながら新しいチャレンジができる、という環境を活かして、マーケターとしてもっと多くの経験ができればと思っています。

最後に、そんな塩見さんが思う、カオナビに向いている人はどのような方ですか?

塩見

「やってみよう精神」の人ですね。スピードと量、クオリティのいずれをも求められる仕事なため、仮説の精度が50%だとしてもまず動ける人の方が向いていると思います。すでにある程度できる人なら、精度70%ぐらいを狙いにいける人が来てくれたら最強ですね。私も個人的にそのレベルを目指しているので、そういう方となら一緒に働きやすいんじゃないかなと思いますね。

カオナビの採用情報を知りたい方は

編集後記

カオナビのリモートワーク事例の第一人者として、自らのライフスタイルの充実と、業務パフォーマンスを両立している塩見さん。マーケターとしての経験や実力もさることながら、「率直にコミュニケーションする」「自ら情報を伝えにいく努力をする」などといった試行錯誤こそが、リモートワークでのハイパフォーマンスにつながっているんだなと感じました。

カオナビの「仕組み化」カルチャーこそが、リモートワークのしやすさを支えているんだな、と改めて気がついたインタビューでした。

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