どこに住んでも成長できる。エンジニアメンバー3人が究めた“フルリモート術”

Interviewee

藤野 崇志

別城 慎治

山城 和紀

2022.7.26

コロナ禍をきっかけにリモートワークが普及し、住む場所にとらわれない働き方が注目を集めています。当社でも制度を整備し、フルリモート勤務の地方在住メンバーを増やしています。

そんな中で感じているのは、「地方に住んでも普通に働けること」のさらに一歩先を目指す必要性です。つまり、「地方にいながらにして、東京で働くことと遜色ない活躍や成長が当たり前に実現可能なこと」を目指しています。

今回は、それを体現してくれている大阪在住の藤野さん、神戸在住の別城さん、札幌在住の山城さんのお三方に、フルリモートでの働き方について語ってもらいました。

地方在住者も成果を出せる、理想のコミュニケーションとは

皆さんは、それぞれ地方で暮らしながらフルリモートで働かれているんですよね。今、率直にどのように感じていますか。

プロダクト本部
サービス開発部 Strategyグループ
藤野 崇志
2013年春から大学院に通いながら専門学校の教員として働く。卒業を機に2016年春から株式会社Aimingにサーバエンジニアとして入社。基本の業務以外に、アジャイルコーチや執筆活動、社内勉強会の発足、関西ゲーム勉強会のスタッフなどを経験。2022年2月にバックエンドエンジニアとしてカオナビに入社。

藤野

今、大阪に住んでいますが、SlackやZoomなどのツールを積極的に活用して東京のメンバーとコミュニケーションを取っています。他の方もリモートが多いため、オンラインでコミュニケーションを取るのが当たり前になっており、オフラインの時と変わらず仕事ができています。むしろ、“通勤しなくてもいい”というフルリモートワークのメリットを感じることが多いですね。

特に当社では、働く時間を自由にコントロールできる「スイッチワーク」という制度があって。勤務時間の途中でも用事を済ませるために外出したり、家族の帰宅時間に合わせて晩御飯を準備したりすることがとてもしやすいんです。

プライベートの時間もしっかり確保できるので、以前よりもメリハリを持って仕事に集中できるようになりました。自分にとってはメリットが多いですね。

なるほど、「困ることはない」というどころか、「メリットのほうがずっと多い」という感じなんですね。別城さんはいかがですか。

別城

僕も神戸に住んでいて困ることは、まずないですね。

エンジニアは比較的、テキストでのやり取りが得意な方が多いように感じます。また、フルリモートの環境では「相手が今、業務に集中しているかな」「話しかけていいかな」などがわかるはずがないので、逆にほとんど気にせずテキストが送れます(笑)。なので、コミュニケーションでストレスを感じることも減りました。僕にとっては理想の環境です。

プロダクト本部
サービス開発部 Data Frontierグループ
別城 慎治
株式会社神戸デジタルラボに新卒入社。主にモバイルアプリの開発に従事。2019年11月にカオナビにフロントエンドエンジニアとして入社。入社後はカオナビTOPページリニューアルプロジェクトに参画。その後KDS(カオナビデザインシステム)構築のプロジェクトを経て現在ワークフローのフロントエンド開発に従事。

山城さんは札幌にお住まいですが、フルリモートで働くことに対して不安はありませんでしたか。

山城

入社前は、「本当にフルリモートで成果を出せるのか」という不安も確かにありました。しかし、選考中に話した採用担当の方が「エンジニアの皆さんはほとんどがリモートで働いていて、オフィスにはあまり来ていないですよ」と言ってくださって。

東京のメンバーも出社していないなら、札幌からフルリモートで参画しても状況は変わらないだろうと思ったんです。

それに、2週間に1回のマネージャーとの1on1ミーティングがしっかり組まれているので、前職よりも上司とのコミュニケーションが取れているとすら感じています。そのため札幌にいながらも、モチベーションを当たり前のように高くキープしながら、事業に貢献できていると思いますね。

プロダクト本部
サービス開発部 Kaizen2グループ
山城 和紀
2018年よりWeb系の受託開発会社でPHPを使用したアプリケーション開発やモバイルアプリの開発に従事。2022年3月にバックエンドエンジニアとしてカオナビにフルリモート入社。Kaizen2グループで機能追加や修正に従事。趣味は子供と遊ぶことと掃除。

万全なサポート体制により、地方にいながらもモチベーションを高く維持できているということですね。そんな山城さんの入社の決め手はどんなものだったんですか?

山城

自社でプロダクトを持っているということが最大の理由です。北海道は、“ニアショア開発”のかたちで、東京から開発業務を受託している会社が比較的多いように感じます。僕も前職は、札幌の受託開発会社で技術を磨いてきました。

しかし自分が経験してきた受託開発ですと、関われる範囲が限られているなど、キャリアをしっかり描いていくために不安な面も少しありました。なので次に転職するならば、自社開発の企業でキャリアアップしたいと考えていたんです。

さらに当社は、業界を牽引するSaaSベンチャー企業であり、かつ北海道にいながら東京の給与水準で働けるということも大きな決め手になりました。

藤野

山城さんがおっしゃるように、「地方にいながら東京の水準でキャリアを築く」ことができるというのは大きなメリットだと思います。現に地方にいても、東京都心で暮らすエンジニアと変わらず一緒に働ける環境が用意されていると実感しています。

実は僕も、フルリモートの会社に入社するのは今回が初めてなんです。ただ、採用面接でマネージャーの尾張部さんとお話をした際、すごくコミュニケーションが取りやすい方だなと感じて、特にフルリモートに対してはあまり不安を感じることはなく入社を決めました。そういえば採用選考はすべてオンラインでしたね。

別城さんはもともと東京に住んでいて、その後、神戸に移られていますが、その際に転職を考えたりはしなかったんですか。

別城

転職は考えませんでした。当時はすでにコロナ禍で出社するペースがかなり減っていて、2ヶ月に1回ぐらいのペースでしか出社していなかったんです。「これだったらどこに住んでいても変わらずに成果を出せるだろう」と思いました。

もともと関西には家族も友人も多くいるので、それだったら神戸に戻って1人暮らしをしようと決め、東京のマンションの契約更新のタイミングで神戸への引っ越しを決めました。

なぜあの人は、Slackのスタンプを多用する?

地方在住という環境の中で、他に何か工夫されていることはありますか。

藤野

僕は、自宅に近い大阪オフィスのメンバーと交流を目的としたオフラインのランチ会を月1回のペースで実施したり、大阪のメンバーに営業同行するかたちで「ユーザー会」に参加したりしていますね。

エンジニアはほとんどの社員が首都圏在住なので、こんなことをやっているのは僕くらいです(笑)

東京ではありそうな「セールスとの交流」が、大阪でならできるんですね!

藤野

エンジニア同士で話す内容と、セールスメンバーとお客様が話す内容では、見る角度、着眼点に大きな違いがありますから、自分の成長のためには重要な取り組みだと感じています。

別城

それはいい経験ですね。僕も関西で暮らす他のメンバーといつか交流をしてみたいなと漠然と思っていたんです。実際に活動している藤野さんの話を聞いて「すごいな」とその行動力に驚かされました。

そんな別城さんですが、東京を離れることに対して、「パフォーマンスが下がるかもしれない」といった懸念はなかったでしょうか。

別城

地方に住んでいても、仕事のやり方自体は変わらないので、パフォーマンスが落ちるという心配はなかったです。東京にいた頃よりも、住環境が改善されたので、それがパフォーマンスを落とさずにいられている要因なのかもしれません。

やはり、東京は他県と比べて家賃が高いですよね。僕は当時1Kの賃貸に住んでいたんですが、コロナ禍でリモートになってからは、同じ空間の中で起床して、ご飯を食べて、仕事をして……と、仕事とプライベートとの切り替えができずにストレスを感じていたんです。

けれど、神戸の今の物件では、仕事部屋と寝室を分けることができたので、家で1日作業をしていても気持ちの切り替えができるようになりました。そのおかげで仕事に対してより集中力が増していますし、それがパフォーマンスにもいい影響を与えているのだと思います。

今、神戸の比較的中心部に住んでいますが、この広さの部屋を東京で借りようとすると、とんでもない金額になってしまうでしょうね(笑)。

それはいいですね。今はストレスなくパフォーマンスが出せる環境を作られているということですね。山城さんは普段リモートで働く中で、どのような工夫をしていますか。

山城

今、意識していることは2つあります。1つは、ミーティング内でできるだけ雑談を取り入れること。メンバーと機能面などの込み入った話をする時は、テキストだけではうまく伝わらなかったり、話がこじれやすかったりするので、Slackのハドルを活用して直接画面を共有しながら話をするんですね。

その時にできるだけ、仕事の話だけでなく、雑談もするようにしています。そうすることで、リモートであっても「この人は、こういう人なんだ」というのが伝わってきますから。

もう1つは、テキストコミュニケーションで文章がきつくならないようにすること。なぜか、文章だと冷たいなと感じる人でも、実は会って話すと柔らかい人だなと思うことがあるかと思うんです。初めからリモートだと相手がどういう人なのかがわからないので、話しかけにくい雰囲気を出さないように、スタンプや絵文字でリアクションをしたりするようにしていますね。

藤野

確かに、Slack内で絵文字を使う方が多いですね!

カオナビ社内で使われるスタンプ(一部)

フルリモートだからこそ、オフラインイベントを全力で楽しめる

そもそも山城さんは、札幌の受託開発の会社から、東京のSaaSベンチャー企業に転職されるにあたって、何か技術面でギャップを感じることはなかったですか。

山城

特に技術面でのギャップはなかったです。前職では当社と同じPHPを使っていましたし、事前にどういう技術スタックを使用しているのかを調べて即戦力として働けるだろうと確信してから入社を決めましたので。

地方で、あるいは受託開発の会社で、しっかり技術を磨いてきたのなら、東京のSaaSベンチャー企業であっても臆することなくそのスキルを充分に活かせると思います。

別城さんは、東京にいた頃はできていたけれど、今はやりにくいなと感じることはありますか。

別城

ほぼないのですが、強いて挙げるとすれば、社内のオフラインのイベントですね。昨年、東京オフィスでクリスマスイベントがあったので、「これは面白そうだ」と思って遠路はるばる参加しました。

今後、ますますオフラインのイベントが復活してきた際に、移動時間や交通費を考えると気軽に東京のイベントに参加できないのはちょっと寂しいですね。今は、チーム内でも会ったことがないメンバーが増えてきたので、実際に対面してお互いに「実在していたんだ!」という体験をもっと増やしていきたいです。

藤野

別城さんの言うように、東京のイベントにもっと気軽に参加できるようになったらいいですよね。

また、例えば出張などで、東京から大阪に来られる方には声をかけてもらって、大阪でもオフラインで交流できる場を開催できればいいなと思っています。

山城

確かに、地方在住のメンバーでも定期的に集まれる会があったらいいですよね。直接会って話をした方がコミュニケーションがもっとスムーズになると思うんで。そういう機会があれば積極的に参加したいです。

「フルリモート下」で発揮できてこそ、真のリーダーシップ

では最後に、お一人ずつ今後の目標を教えていただけますか。

山城

僕は今年(2022年)の3月に入社して、9月で半期を迎えます。今は、目標達成に向けて目の前のことを頑張ることと、他のメンバーと協力して今よりも円滑に開発できる体制を整えたり、開発チームの問題点を率先して解決してリードできるようになればと思います。

リモート環境であっても、しっかりと目標設定を定めて進めていける環境があるということですね。別城さんはいかがですか。

別城

最近、Webアクセシビリティというものに興味があり、障がい者や高齢者を含めてすべての人にカオナビを快適に利用していただきたいなと思っています。会社としても、まだその辺りの着手があまりできていないので、個人的な目標ではありますが、そこに向けて取り組んでいきたいです。

藤野さんはいかがですか。

藤野

僕は今、マネジメントに興味があり、チームを支えられる人になりたいと思っています。僕自身、積極的にどんどん前に出るタイプなので、その特徴を活かしていろんな方から情報を得て、それをプロダクトやチームのプラスαに変えていきたいです。これからも積極的に動いて、チームの活性化に繋げたり、もっと良いプロダクトを作っていければなと思います。

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