2026年にバリュー改定を実施したカオナビ。元々あった5つのうち4つの表現を刷新し、より本質的で伝わりやすい言葉へとアップデートされました。
なかでも今回の改定で象徴的な「会社を使って成長する」「全員で勝ちに行く」という言葉について、社内のメンバーは今回の改定をどう受け止め、どんな違いを感じているのでしょうか。
そこで今回は、エンタープライズ領域をはじめとした各部署のメンバー5名に集まってもらい、新バリューに対して率直に感じたこと、現場の動きがどう変化したか、そして新バリューのもと「個の自律とチームの熱狂」というカルチャーを自分たちの手で書き換えながら進む──そんな第二創業期ならではの面白さについて語ってもらいました。
より本質的に、伝わりやすく。第二創業期の今、全方位的に「カオナビらしい」と思える新バリューへ
以前のバリューと大きく変わった「会社を使って成長する」「全員で勝ちに行く」という言葉を初めて聞いたとき、どう感じましたか?
私はとてもカオナビらしいなと思いました。
そもそも入社前に「この会社すごい」と思った点が、社員に対して「兼業推奨」のスタンスを取っていること。多くの会社だと「兼業OK」はあっても「兼業推奨」まではあまりないですよね。ここに「カオナビで力を発揮しながら、個人の市場価値も高めてほしい」というスタンスが色濃く出ているなと。
そこに加えて「全員で勝ちに行く」には、せっかくこうして集まった仲間なのだから、一つの成功体験をみんなで作っていこうという組織らしい思いが込められているなとも思いました。
人材戦略部 ビジネス・コーポレート採用グループ マネージャー
兼 コミュニケーションデザイン本部 組織開発グループ
美馬 亜加里
不動産会社にて営業・人事を経験後、ライブ配信サービス会社にて採用・人事企画・チームマネジメントに従事。その後、大手ゲーム会社にてHRBP・組織開発・人材開発を担当。2025年にカオナビに入社し、2026年より人材戦略部 ビジネス・コーポレート採用グループのマネージャーを務める。
確かに「個人の市場価値を高める」という自己成長の意識は、私自身も含め、それぞれのメンバーが持っていた価値観です。だから新バリューを聞いた時に、違和感がありませんでした。
組織全体に向けて言語化がされたことで、改めて同じ意識をチーム全体で持てるとポジティブに捉えることができました。
以前のバリューから本質的な意図は変わっていない一方で、表現はより分かりやすくなったなと感じました。
例えば「オーナーシップを持つ」が「会社を使って成長する」に変わった点で言うと、「オーナーシップを持つ」は「仕事を自分ごと化して取り組む」とも捉えてしまいがちです。
一方「会社を使って成長する」と表現することで、「会社を使って自分の仕事やキャリアをちゃんと考えようね」という意図がより明確になります。
「コンフリクトを恐れない」から「全員で勝ちに行く」への変更についても同じです。前者だと交戦的な印象に捉えてしまう人もいますが、後者は「全員で勝ちに行く」ための行動であることが直接的に表現されています。
だからこそ、共通認識を持ちやすくなったのかなと感じます。
プロダクトデベロップメント本部 技術基盤部 SREグループ マネージャー
兼 CREグループ マネージャー
亀倉 崇寛
大手電機メーカーにてファームウェア開発・ソフトウェアアーキテクチャ設計およびクラウドアプリケーション開発に従事後、ITコンサルティング会社にてAWSを活用した開発・チームリードを経て、技術部門長として組織マネジメント・制度設計に携わった後、2025年にカオナビに入社。
コミュニティ運営は、もともと部署をまたいで協力を仰ぎながら進める仕事です。
「全員で勝ちに行く」という新バリューは、事業戦略本部が今まで横串でやってきたことでもあるので、今回は自分の領域であるコミュニティに追い風が吹いたと感じています。より社内で協力体制も組みやすくなるし、それ自体が推奨されているのだと改めて思いました。
この新バリューが生まれた背景には、カオナビのどんな変化があったのでしょうか?
カオナビは「タレントインテリジェンス™」の実現に向け、第二創業期としてより本質的に中長期の戦略を立てているというのが大きな変化です。そこで、会社としてもかなりストレッチが必要だと感じたのが昨年の前半頃でした。
具体的な事業目標がより見えてきたタイミングで、カオナビが目指す未来に対して「一人ひとりが頑張りたいと思える状況をどう作っていくか」を考えた時に、みんなで同じ方向を見て、高い目標値を乗り越えていくための行動指針としてバリューを改定したという背景があります。
私は新バリューができるまでの過程を経営会議の場で見てきたのですが、そもそも5つのバリュー全てを刷新するという選択肢もありました。 ただ、皆さんが話されたように、元のバリューにもカオナビらしい、共感が持てるワードってやっぱりずっとあるよねと。たしかに変わった項目が2つあるので、そこがフォーカスされやすいのですが、「残る項目があった」ということもカオナビらしさだと思っています。
その上で「全員で勝ちに行く」という言葉には、今のカオナビが目指している未来に対して、個がありつつも組織として乗り越えなければならないという経営の意思がきちっと反映されていると感じます。
また、採用面接を行う中でも、カオナビのカルチャーに共感して志望してくださる方は非常に多いと感じていて。だからこそ、対外的な見え方はもちろん、社内の共通認識としても、経営層の思いとしても、全方位において「カオナビらしい」と思える、本質的で分かりやすい言葉にアップデートされたことは、非常に意義深いことだと感じています。
エンタープライズビジネス第2本部
本部長
村田 尚哉
大手コンタクトセンター企業にて法人営業担当、オペレーション業務のセンター長を務める。その後、営業・オペレーション・サービス企画部署の部門責任者として従事。2025年にカオナビに入社し、フィールドセールスマネージャーとして営業活動を推進。2026年、エンタープライズビジネス第2本部長に就任。
「個の自律とチームの熱狂」。ぶつかり合いがポジティブになるフラットな信頼関係
「個の自律とチームの熱狂」を現場で感じる場面はありますか?
私の所属するエンタープライズビジネスの部隊では、「巨大な大手組織に対してどうアプローチし、変革をもたらすか」という難易度の高い挑戦が始まったばかりで、日々議論をしながら現場を整えている最中です。
一つ議論するにつけても、リソースや既存の文化、仕組み上の課題などを考慮した上で、各マネージャーが意見を出し合って決定する場面が今は特に多い状況です。
正直、現時点で綺麗にまとまりきっているとは言えませんが、ぶつかり合いながら全員で最適解を探っていくプロセスこそ、まさに「個の自律とチームの熱狂」だと感じています。
エンタープライズビジネス第2本部
第2事業部 アカウントセールス2グループ
マネージャー
酒井 結衣
新卒で損害保険業界に入社し、約3年半にわたり法人顧客に向けたコンサルティング営業職を経験後、2022年にカオナビに入社。カスタマーサクセス職として従業員数1万人未満の顧客支援を担当。ユニットリーダーとしてチーム内施策を推進後、エンタープライズ領域のアカウントセールスを担当。2026年にグループ マネージャーに就任。
個々が自律的に考えているからこそ、今のカオナビには「使える手段はみんなで使っていこう」といった姿勢を強く感じます。
年々、さまざまな部署の方から「こういうことをお客様と一緒にやりたい」というご相談をコミュニティグループにいただく機会が増えています。直近では、村田さんや酒井さんから「エンタープライズの施策を一緒にやりたい」というお話をいただいたりもしました。
部署を横断できる柔軟さはカオナビの素晴らしいカルチャーであり、各々が深く考えているからこそ生まれる意見のぶつかり合いも、さらなる熱狂につながっていると感じています。
事業戦略本部
コミュニティグループ
三枝 この実
イベント代理店でさまざまな業界・業種のイベント企画に従事した後、コミュニティプラットフォーム事業にてカスタマーサクセスを経験。2022年にカオナビ入社し、ユーザーを含むコミュニティの企画・運営を担当。
議論が熱くなるのは大変な部分もあるけど、そもそも前提の認識が揃っていて、お互いへの信頼がないとぶつかり合うこともできないですよね。そこはバリューへの共感という点でみんな繋がっているのが大きいのかもしれません。
ぶつかり合いをポジティブにできる「フラットな関係性」を感じるのは、どんな場面ですか?
私と酒井さんが所属しているエンタープライズビジネス第2本部では、私が本部長、酒井さんがマネージャーという立場のため、上司と部下にあたります。
例えば「数字を大きく取りたいからこういうところを攻めていこう」という話を酒井さんにした際、「そうではなく、こういう形で進めた方がいいのではないか」「その考えはこういう点が不足していますよ」といったことを明確に言ってくれます。そこでお互いにどう進めていけばいいかを、「横の立場」として話し合う関係性が、おそらくどの部署でも出来上がっているのではないかと思います。
他部署との話でいうと、先ほど三枝さんが話してくれていたような、連携して何かをやりたい場合も同じです。完璧な正解は誰も持っていないからこそ、お互いがフラットに意見を出し合う場を作った上で、ゴールに向かって「ではこういうふうにしよう」「もう一度考えてきて、意見を出し合おう」といったやりとりが日常になっています。
エンジニアリングでも似たような場面があります。
プロダクト開発の際に設計で迷うことがあれば、全体に「こういう風に作ろうと思うのですが、どう思いますか」と発信する機会があり、さまざまな意見を吸い上げられるのがありがたいです。部署や上下関係を問わず、フラットな形でのやりとりがあり、全員で考えていく土壌が育っていると感じます。
その根底には「チャレンジした人を賞賛する」という文化もあると思います。村田さんの話にも近いですが、「まずはやってみよう」という空気感が当たり前にあるのは非常に良いことだと思います。
バリュー改定はあくまで「後ろ盾」。実装に取り組む現場の本音
「会社を使って成長する」というバリューは、自分都合のエゴに捉えられてしまう可能性もあるのではないでしょうか。
そもそも「自分の成長」だけで考えが終わる人は、カオナビのメンバーの中にはいないと感じています。「自分が成長した先にどう会社に貢献するか」「会社に貢献した結果がお客様への価値になる」という考え方を紐付けられる人たちの集合体がカオナビである──このベースがあるからこそ、「会社を使って成長する」というバリューが価値を発揮するのだと思います。
これは採用面接でも特に注意してすり合わせするようにしています。私はカオナビが4社目ですが、「自分がどう成長し、どう貢献していきたいか」を自分の言葉で語れるかという観点は、これまで所属したどこの会社よりも徹底していると感じます。
もはやカオナビとのカルチャーフィットを確認する上で根底にある価値観と言えるほどです。そこをきちんと答えて入社してきているメンバーだからこそ、「自分が成長して終わり」というエゴで終わらない人が揃っているのだと思います。
新バリューをどんな言葉で表現するかについては、社長を含めて経営陣でかなり議論がありました。ただ、共通していたのは「尖った表現の方がカオナビらしいのではないか」という考えです。
カオナビが好きだからこそ、「会社のために貢献すべき」という大前提はメンバー全員が持っています。だからこそ過度な表現も成立しますし、その方がむしろ伝わりやすいという判断でした。
具体的には、「会社を使って成長する」ことは、顧客貢献とどうつながっているのでしょうか?
私は元々組織開発を担当してきましたが、カオナビ入社時には組織開発の部署がなかったこともあり、採用に携わってきました。採用から入った方が会社の課題を把握しやすいことに加え、社内に組織開発の部署ができればチャレンジできるという期待もあったためです。実際、入社して半年ほどで組織開発の部署が生まれ、今は採用と兼務させてもらっています。
これは「会社を使って成長させてもらっている」と実感する経験です。自分がやりたいと思っていた業務、特に組織開発は立ち上げから携わっているため、自分のキャリアにおいても貴重な経験になっています。
また、2つの部署を兼務しているからこそ、縦割りの業務では見落とされがちな課題を拾えている面もあるのではないかと感じています。これが会社への貢献になり、最終的にはお客様へ還元できるのではないかと考えています。
バリューの一つである「顧客より顧客を考える」を実践するためにチームや組織の動き方にも変化はありましたか?
今まさにカオナビが注力しているエンタープライズ領域では、経営層も巻き込みながらチーム総出でお客様に提案していく動きに変わっていると思います。
特にエンタープライズの営業においては、カオナビからのアウトプットとしてお客様の状況に合わせた「一歩踏み込んだ提言」を行う動きが重要であり、本質的な課題解決につながるはずです。お客様の未来について共に議論する中で「カオナビとして将来どういうことができるのか」をご提案するなど、これまで以上に提案の幅を広げたことが大きな変化だと感じています。
これまではThe Model型でご要望にお応えする形が中心でしたが、今はより「提案」や「共走」の姿勢が強まったことが大きな変化です。
お客様のことを調べ、どのような戦略で攻めていくべきかをご提案したり、業界ごとの傾向やカオナビができることをまとめて「こういう機能があればもっと役立つのではないか」という仮説を立てたりと、「お客様よりも先を考えて何ができるか」を重視する動き方に、組織としてシフトしています。
「顧客より顧客を考える」はサクセスや営業の担当がイメージしやすい言葉だと思いますが、実際にはどの部署のメンバーもそれを意識しています。
最近は特に、社内メンバーがお客様の声を聞きにオフラインのイベントへ足を運んでくれます。なかでも、プロダクト担当のメンバーが自らお客様の意見を聞きに来る姿勢は大きな変化だと、コミュニティグループでも話題になっていました。
最近も、コミュニティグループの方から「人事担当と現場のマネージャーを両方呼んだ交流会をやろうと思うので、カオナビも参加してはどうか」と声をかけていただき、ぜひにとお答えしました。
ユーザー会の現場にいるコミュニティの皆さんから人事の私が誘ってもらえたことが嬉しく、会社としての一体感を感じました。ただ、これは実はバリューが変わる以前から意識していたことかと思います。
同感です。実際のところ「バリューがあるから変わった」というより「カオナビの成長にバリューが後ろ盾としてついた」という考え方が正しいのかもしれません。
美馬さんの話も、一般的な会社であれば「声をかけてくれた」ではなく「人事がやる必要はないのでは」と縦割りが生じそうな場面です。それを自然に「嬉しい」と受け止められるのは、カオナビらしさだと思います。みんなのそういう意識が、バリュー改定によってやりやすくなったのだと思います。だからこそ、新バリューに「しっくりきた」という反応が多かったのかもしれません。
自分たちの手でカルチャーを書き換える。第二創業期のカオナビの意外性と面白さ
今のカオナビに入ってきた人がまず何に驚くと思いますか?
型にはまった業務が少なかったり、社内体制が整っていない部分もあるので、表向きよりも泥臭い部分は多いと感じるかもしれません。
そうですね。ただ、「本当にいい人が多い」と驚くこともあると思います。みんなよく助けてくれるので、人的ストレスが少ないという面はあるのではないでしょうか。
そう感じます。私はバックオフィスなので、現場の方に時間を割いてご協力いただくことが多いのですが、皆さん前向きに考えてくれる場合がほとんどです。
ただ、裏を返せば、まだまだ仕組みや体制を自分たちで整えている最中のフェーズとも言えますね。
外から見ると整った会社に見えるかもしれませんが、実際に入ってみると、全員野球でみんなが口を出し合いながら進めている熱量の高さに驚くかもしれません。
第二創業期の「今だからこその面白さ」を感じるのはどんなときですか?
常に、かもしれません(笑)。
スピード感はありますね。
実際、今週出たイベントの案が「来月やろう」と決まり、すでに集客に向けて動き出しています(笑)。とんでもない速度で企画が進んでいくんです。そこはカオスでもありますが、じっくり丁寧に進めたい人にとっては「もっと考えたい」と感じる部分かもしれません。
一方で、今のカオナビには「まずはみんなで知恵を出し合ってやってみよう」「やってみて、また改善していこう」という姿勢が根付いていると感じます。
最後に、「自分の戦略で市場の仕組みを変えたい」と思っている人に向けて、それぞれメッセージをお願いします。
勝ちパターンが決まった中で動くことに物足りなさを感じる人には合っていると思います。また、「どうせ遠く大きな山を登るなら、みんなで登りたい」と思える人。難しい状況ほど面白がって向き合える人をお待ちしています。
エンジニアとして自分でも感じていることですが、課題に対して自分に与えられた役割を超え、「ここを直したい」「あれも改善したい」と自ら行動を起こせる人には、活躍できる場が多くあると思います。
「無いなら作ればいい」というマインドで動ける人にとっては最高の環境だと思います。それをみんなで自分ごととして協力していく文化があるので、そこを楽しめる方とぜひ働きたいです。
カオナビは「みんなで協力し合って働く」という気持ちを大前提として持っている組織だと思っています。さまざまな分野に特化したメンバーが多く在籍しているので、そうした人たちを巻き込みながら働ける環境だからこそ、吸収できるものも多いはずです。
この市場で勝っていくために、全員で協力して会社を育てたり、市場の中で活躍したりしたい人には非常に合っている会社です。加えて、ビジネスに対して真摯な人たちの集合体の力が最終的には強いと考えているので、そんな方と一緒に働きたいですね。